こんにちは。今回は、2025年7月25日に報じられた宝塚歌劇団のチケット制度の見直しについて、個人的な見解も交えてまとめてみたいと思います。
村上社長が語った“制度変更”とは?
2024年の劇団員による痛ましい出来事を経て、2025年7月に正式に株式会社化した宝塚歌劇団。新社長に就任した村上浩爾氏は、就任後も積極的にメディア対応を行っており、透明性のある運営を目指している姿勢が伺えます。
その中で今回注目されたのが、「私設ファンクラブによるチケットの確保・分配の仕組みの見直し」です。
これまでの慣例では、トップスターの私設FC(ファンクラブ)がまとめて公演チケットを確保し、それを組内の他の生徒のFCにも分配していました。いわば「組単位」で動いていたこのシステムが、9月の宙組公演から変更になるとのこと。
報道によると、この分配システムは事実上の“ノルマ”として機能していた面もあるそうで、負担感や不公平感の温床になっていた可能性も指摘されています。
一番自分が大きなことと感じたのがここ。
『
劇団員たちの私設ファンクラブがチケット販売窓口である阪急電鉄からまとめて購入している。
村上氏は、公演を行う組のトップスターの私設ファンクラブがまとめて購入し、同じ組の他の劇団員のファンクラブに分配していると説明。関係者によると、分配先の劇団員やファンクラブの会員にとっては販売の“ノルマ”になっている面があるとされる。
』
「改革」に踏み切ったのは前進の証?
この制度変更、SNS上では賛否両論あるようですが、私は「むしろ良い方向に向かっている」と感じています。
理由は大きく3つ。
1. 若手や中堅スターの“自力での集客”に光が当たる
従来は「組全体でチケットを回す」ことが半ば常識になっていましたが、それはつまり、個々の人気や努力が埋もれてしまう構造でもあったはず。
今後は、スター1人ひとりのFCが、それぞれの集客力をもとに独立して動く形に変わるなら、若手や中堅の実力派スターが“ちゃんと評価される環境”になっていく可能性があります。
もちろん、最初は大変かもしれません。でも、自分の魅力でお客様を呼べるというのは、役者として大きな自信になるのではないでしょうか。
2. “ノルマ文化”からの脱却
「チケットを売るのも実力のうち」という考え方は、商業演劇においては一定の意味を持ちます。
ですが、それが“義務”や“プレッシャー”になりすぎると、生徒本人だけでなくFCのボランティアスタッフやファンの精神的負担も大きくなりますよね。
今回の見直しが、少しでもその負担軽減につながるなら、それは歓迎すべき一歩ではないかと思います。
3. “健全なファン活動”への再スタート
宝塚ファンにとって、応援している生徒のFCに入ることは“誇り”であり“生きがい”。
でも、その活動が「チケットをさばくための機械」みたいに感じられてしまう瞬間があるのなら、それは本末転倒。
株式会社化によって、これまで“見て見ぬふり”されていた部分にも手が入るようになってきた今だからこそ、ファン活動の在り方も見直されて良いのではと感じます。
最後に:応援の形は多様でいい
制度が変わることで、最初は混乱もあるかもしれません。
でも、“健全で持続可能な運営”のために劇団が一歩踏み出したこと自体は、素直に応援したいと私は思います。
そしてこれからも、舞台の上で全力を尽くすタカラジェンヌたちを、いろんな形で支えていけたら。
チケットという一面にとらわれず、SNSでの発信、感想の共有、グッズの購入……どんな形でも「応援」は力になるはずです。
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以上、ちょっと真面目に語ってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
皆さんはこの変化、どう思いますか? コメントなどでぜひご意見聞かせてくださいね。