seikacatのブログ

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宝塚歌劇について誰もとりあげない偏った話をしていきます。

宝塚ファンの退団費用炎上にみる推し活スタイルの難しさ

星組トップスター退団費用が炎上した経緯

宝塚歌劇団のファンコミュニティで最近大きな話題となったのが、星組トップスター退団の際にかかった費用を公開したツイートです。

あるファンが、自身の観劇チケット代や交通費、会への謝礼などを表にまとめてTwitterに投稿しました。いわば「退団公演にかけた総額」の可視化です。

一見すると、個人の記録や備忘録に思える投稿でした。

しかしすぐに反響が集まり、次第に炎上へと発展しました。

「自分はもっとかかった」と金額を競うようなリプライが並ぶ一方で、
「こんなの披露するべきではない」「見ていて不快」
といった批判が集中。


宝塚ファン同士の価値観の違いが露わになった瞬間でした。

なぜ宝塚ファンの費用公開は炎上しやすいのか

宝塚の世界では、トップスターの退団は非常に大きな節目。

ファンにとって「最後の晴れ舞台を全力で支える」という意識が強く、精神的にも経済的にも負担が大きくなります。

しかし「どれくらい費用をかけるか」「どんな形で応援するか」は人それぞれ。

にもかかわらず、SNSで数字が可視化されると、どうしても比較やマウントの材料になってしまいます。

さらに宝塚ファンの間には、「会の仕組み」や「暗黙のルール」に触れてはいけない、という独特の空気感があります。

おそらく金をかけていることに罪悪感を感じやすい日本人の気質もあ?のかもしれません。

そのため金額を表にまとめて発信することは、「空気を壊す行為」と受け止められやすく、炎上の引き金となったのです。

推し活スタイルを貫く難しさ

今回の騒動から浮かび上がるのは、自分のしたい推し活スタイルを守る難しさです。

・他人の目を気にして控えめにすると、満足感が得られない。
・自分のスタイルを貫くと「非常識」と批判されるリスクがある。

SNS時代においては、どうしても周囲の反応が可視化され、ファン活動が“監視”に近い状態になるのが現実です。

しかし忘れてはいけないのは、推し活の本質は「推しを応援したい気持ち」であり、その形は人の数だけあっていい、ということです。

宝塚ファンが健やかに推し活を続けるために

宝塚歌劇団の退団費用や推し活スタイルをめぐる炎上は、ファン同士の価値観の違いが可視化された結果です。

大切なのは、他人のやり方を否定せず、自分ができる範囲で楽しむこと。

推し活に正解はなく、金額や行動の規模で優劣が決まるものでもありません。
「自分が納得できる範囲で、健やかに応援する」
それこそが、長く宝塚ファンでいるための一番大切な心構えだと感じます。