月組前トップスターの珠城りょうさんが先日退団されました。
それに関連してこの記事では以前から恒例となっているトップスター退団インタビューでの「放っておいてよ」ナンバーワンな、記者からの「結婚のご予定は?」の質問をとりあげます。
2021年現時点での、5組の前トップスターさんプラス轟さんの6人の返答をまとめてみました。
ちょっとだけひとつひとつにコメントもつけています。
退団会見日順。
- 宙組 朝夏まなとさん 2017.3
- 花組 明日海りおさん 2019.3
- 星組 紅ゆずるさん 2019.10
- 雪組 望海風斗さん 2021.4
- 専科 轟 悠さん 2021.3
- 月組 珠城りょうさん 2021.8
宙組 朝夏まなとさん 2017.3
ファンからは大喜利として楽しめばという意見もありますが、わざわざ誰とも知れない他人(記者)に謝ることでもないしサラっと流したいという感じ。
花組 明日海りおさん 2019.3
これがおそらくこれまでの数あるスターさんの中でも最もきぜんとしかしおだやかに怒りを示した返答だと思います。
この先のトップたちにもそれきいていくの?という。
しかしそんな返答ができるのも自分にそれだけ積み重ねてきたという自信があるからで、誰しもが可能なことではないのですが。
星組 紅ゆずるさん 2019.10
返し方でその人がわかるといいますが「予定はない」という趣旨で新しい表現を考えるのは大変なんだなと感じた会見。
雪組 望海風斗さん 2021.4
スパッと紋切りで答えるタイプ。
でもそれは前の質問、宝塚が全てだという前提に沿っているがため。
専科 轟 悠さん 2021.3
轟さんのは昔のワイドショー(20代の方わかる?)などでみられた昭和の女優さんの結婚会見に似た雰囲気ですね。
(今だと事務所から発表の文で終わりだもんなあ。昔はテレビで会見1時間とかやってました。)
それすら包括した男役の立ち位置ということでしょうか。
月組 珠城りょうさん 2021.8
NEW!!
肯定でも否定でもなく返答はしないタイプ。
〜芸能の仕事します!も盛り込んで〜
私なりになぜこの質問あるのかなあと考えてみたのですが、男役という過剰な演出が必要な職業を極めたトップ達がそれを脱ぎ捨てて次の段階に進むというとても困難な作業のために、社会が受け入れるための儀式として入れ込んでいるのかと…
重ねてきたものをいったん崩すには大きな反動が必要なのか。
(まあ昔ほどは男役を捨てないとという圧も減り、社会といっても誰に都合のいい社会なのかとも思っています。)
男役は男性そのものではなくそのパロディ表現を重ねることで別次元へ昇華した文化だと最近感じていますが、この話はまた別記事でしたいと思います。