3年前となる2012年春の記事ですが、少し珍しい内容なのでとりあげます。
簡単にいうと「若手記者の俺、はじめて宝塚担当になって音楽学校卒業式を取材してみたけれど右も左もわからず…」という内容なのですが、そんな方だからこそ普段のニュースではわからないことがみえてきます。
式が始まるのは午前10時。すべて見てから原稿を書いていたら夕刊に間に合わないため、事前に音楽学校に取材し、ある程度原稿の下書きを用意して臨んだ。
式典後は暁さんを含む卒業生4人の囲み取材があり、原稿を出稿。
宝塚音楽学校入学、卒業、そして合格発表は毎年一般的な全国ニュースで流れています。
ニュースの拾われ方としてはトップスター退団よりも多く、桜の開花や甲子園開幕などのようなこの国での風物詩のような位置の話題なのかもしれません。
記事中のタカラジェンヌ
記事で取り上げられている2012年3月卒業生は、98期生。
総代を読むのは成績が学年で首席の生徒です。
卒業生総代の暁(あかつき)千星(ちせい)さんは「同期との絆は宝物」と述べたが、在校生の言葉も暁さんの言葉も“宝塚調”で、まるで劇を鑑賞しているような気分になった。
一番右が暁さん。
3年後の今年2015年8月にはバウホール(大劇場横の小ホール)W主演を果たしています。
歌劇と関西プロ野球の強いつながり
卒業式取材を終えた若手記者氏の記事続き。
「元南海ホークスの山内和宏氏の次女、首席で卒業」。スポーツ紙にはそんな見出しが並んでいた。暁さんは元プロ野球選手の娘だったのだ。しかも、山内氏も式場に来ていたらしく、本人の談話付きだった。「まるで気づかなかった」と恥ずかしい気持ちになった。
ちなみに下記事は最初の若手記者氏と同じ産経系列ですが、部署の違うサンケイスポーツの記者が書いたものなのでしょう。
なんでこんなに野球の話?「南海ホークス」って?という声が若い世代層から上がりそうですが、関西のスポーツ新聞購読層の年代を考えると、野球の話題を絡めた方ががぜん反響が良いのかもしれません。
関西の大手私鉄である南海電気鉄道傘下で活動していたプロ野球チーム。
1988年にダイエーに身売りとなった。現在のソフトバンクホークス。
南海ホークスとは (ナンカイホークスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
プロ野球選手を親に持つジェンヌ
これだけ各誌、父兄となるプロ野球選手について詳しいのはやはり地元スポーツ新聞ならでは。
これまでも同じようなジェンヌは主にスポーツ紙で話題として取り上げられています。
宝塚歌劇支局 宝塚音楽学校の第93期50人が卒業 2年間の厳しいレッスンを終えて巣立つ ― スポニチ Sponichi Annex 大阪
元阪神大豊氏の長女ひろ香らが卒業 - 芸能ニュース : nikkansports.com
首席卒業に、卒業式を見守った和宏氏は「ようやったな。これからが楽しみですね」と笑顔を見せつつも、「こんなに早く手元を離れるとは思ってなかった。2年間寂しかった」と男親の本音をチラリ。同じくタカラジェンヌの娘(星組男役のひろ香祐)を持つ元阪神、大豊泰昭氏(48)に相談したこともあったといい
首席卒業のタカラジェンヌは元南海ホークス最多勝エースの娘(1/2ページ) - MSN産経west
と、 父親同士のつながりがわかるエピソードも。
若手記者氏の記事は次に2012年3月音楽学校合格発表へと続きますが、
それについてはまた別の機会に書きたいと思います。