新「萩の月」CM 話の続きです。
今回は内容についてちょこっと。
このCMで礼真琴さんが自転車で走っている場所は、
東京 品川にある「旧仙台坂」です。
「旧仙台坂」の由来
江戸時代(1603~1867)に、この坂に仙台藩の屋敷が置かれていたことから、「仙台坂」と呼ばれていました。
もう一方の道が拡張され交通量が増えたことで「仙台坂」と呼ばれるようになり、こちらの坂は「旧」がつくようになったそうです。
旧仙台坂は別名「くらやみ坂」とも呼ばれています。
(現在、同じように「くらやみ坂」と呼ばれる場所は関東だけでも9か所有)
その由来は、昼間でも暗いほど鬱蒼と樹木が茂り、狭い坂道に覆いかぶさっていたから。
そんな場所のためか、妖怪、幽霊が出没するなどといった伝説も多く生まれたのだそう。
短い時間に「仙台」が織り込まれている
CM最後に礼さんが見上げるのが、仙台藩屋敷の裏玄関に植えられていたと言われる樹齢300余年のタブノキ。
品川区指定天然記念物とされていて、ここにかつて「仙台」があったという当時を偲ばせる今では貴重な証しとなっています。
礼さんの出身地東京と「萩の月」の本拠地 仙台。
これらを結び合わせた意図でCMが製作されたのなら、本当に渋くて素晴らしいチョイスだと感じます。