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宝塚歌劇 歴史 建物 について偏った話をしていきます。

宝塚 歌劇 の歴史 1985年『宝塚グラフ』の 広告からみた移り変わる毛皮 ファーの価値

今回タイトルからみて宝塚と関係あるの?と思われたでしょうが、

実際宝塚歌劇自体の話題からは書いているうちに遠くなっていきました…

気軽にお楽しみください…

 

 1985年11月号「宝塚グラフ」、表紙は当時の雪組トップスター平みちさん。

www.takarazuka-an.co.jp

 

その中にあるカラ―の1ページを使った広告誌面が目にとまりました。

 

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 花のみちプラザというと、大劇場正門の向かって右側にあった場所。

小さなショップが何軒か入っていて階段下にありました。

店は全て閉じた後、長らくシャッターで閉ざされてフォトスポットなどで活用されていましたが、現在は取り壊され新宝塚ホテル移転で使用される場所になるようです。

 

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こちらは1985年3月号グラフの同店広告、OGさんとともに。

表紙は当時月組トップ娘役だった黒木瞳さん。

 

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www.takarazuka-an.co.jp

 

 

 

手元の資料が少なくて他の年代が近いグラフなどでは同じお店の広告をみつけられませんでした。

 

毛皮が豊かさの象徴だった時代

 

今から34年前、1985年の頃は大劇場近くに毛皮のお店があったんだなあと。

「今月のお客様」というタイトルからして、毎月どこかのセレブな女性を招いていたのかもしれません。

 

カラーで1ページ広告というのはこの頃のグラフでは、パレスホテルとか資生堂などが主でかなり広告料も高かったのではと推測します。 

 

同じ1985年3月号のパレスホテルの広告。

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毛皮、最近では実際に動物からとったものではないアクリル繊維素材のものも増えてきていて、区別するために動物のものは「リアルファー」という呼び方をしています。

 

対してアクリルでつくられたものは「エコファー」、「フェイクファー」という呼び名で、100円ショップでもバッグが売られているほど低価格でリアルファーに限りなく近い風合いを出すことに技術的に成功し人気となっています。

 

私も何点か持っていますが手触りがとてもなめらかでそれなのに安っぽくみえなくて重宝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに広告で着られている毛皮と似たものを現在のファー専門店で探してみましたが、当時もこれくらいの価値でしょうか?

言うまでもなくものすごくお高いです。

 

 

 

ゴージャス、豊かさの象徴としてこの広告の女性たちのようにリアルファーを身につける事は世界中で憧れられてきました。

 

けれど2018年12月のこちらの記事をみると毛皮(この記事文中ではファーと呼称)への世の中の見方が広告のあった80年代とはかなり変化していることがみてとれます。

 

現在の毛皮の価値

headlines.yahoo.co.jp

最初に動いたのはアルマーニ。2016年3月に、2016-2017年秋冬コレクションから全ブランドで毛皮の使用を廃止すると宣言した。

 2017年10月には、いま最も勢いのあるメゾンであるグッチがこれに続き、ミンク、コヨーテ、タヌキ、ラビット、カラクールなど、すべてのリアルファーの使用を廃止すると発表した。同様にヴェルサーチェ、マイケル・コース、ジミー チュウ、バーバリーなども、次々と脱毛皮を表明。今年12月には、シャネルが爬虫類などの希少動物の革(エキゾチックレザー)と毛皮の使用をやめると宣言した。

 

 

 

…ここで注意しておきたいのは国際政治的にリアルファーが禁止されているのではなく、動物保護団体の激しい抗議もあり、各ブランドの自主的な判断としてリアルファーは使われてなくなってきているという点です。(2019年現在)

 

 

ここ数年のモードは、ストリート・ファッションが席巻しており、「ラグジュアリー=毛皮」という価値観が減退した。いまや多くの世界中の若者にとって、ナイキのレアなスニーカーや、オフホワイトのフーディのほうが、毛皮より価値の高いものなのだ。以前はリアルファーを成功の象徴として着ていたアメリカのラッパーやセレブリティも、近年は積極的に着なくなってきている。

 

 

 毛皮は今ではどちらかというと、昔の傲慢な富豪の必須アイテムというイメージすらあるのかもしれません。

 

あとがき

 

 

 

 

…この毛皮の北白川というお店、店舗はもちろん現在はなくなっているようです。

90年代になってからの「宝塚グラフ」ではもう同店の広告は出てきていません。

 

価値観が変わる前にもしくは経済的な理由で撤退したのか、

それとも名称を変えて存続しているのでしょうか。

 

今はまだ海外ブランドでの流れですが、もしかしたらリアルファーや動物皮革を使った製品は、国内でも将来入手しにくくなる可能性もあるのかもしれません。

 

昔からある物、その価値の変化をたどって知ることができた広告の1ページでした。

 


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