ひとつの情報がどんな経緯を経てネット上では共有されていくのか。
2016/3/20 のケースについて紹介します。
自分もその時間たまたまPCの前にいて、情報が拡散されていくのをリアルタイムに体感できたのでまとめてみました。
今回は宝塚歌劇としては少し珍しいケースで紹介します。
雪組生が大相撲を鑑賞していた
3/20 16時。大相撲大阪春場所がNHKにて放送が開始されてほどなく、
おそらくネット上で「インフルエンサー」と呼ばれる発生源となる相撲と宝塚歌劇両方が好きな視聴者が、最初のツイートをします。
ちなみに「相撲 宝塚」でツイート検索をして、もっとも早かったこの方を仮に発生源とさせてもらいました。
映像に映っているのは、この6日前に大劇場公演を終えていた雪組生3人。
上級生である香綾しずるさんと特に人気の高い男役である月城かなとさんが目立ってtwitter上で名前を連呼されていきます。
ファンが呼ぶ愛称れいこさん(月城さん)、がおりさん(香綾さん)
このツイートでは触れていませんが、ふたりの真ん中には下級生たわしさん(陽向春輝さん)も。
情報系が捕捉
これを受けてと思われる非公式宝塚歌劇情報系アカウントが内容を改めてツイート。
最初の発生源ツイートよりおよそ数十分後のこと。
対応が早い!という印象。
ちなみに宝塚歌劇には今のところ公式twitterアカウントはなく、そのため情報を早く知るためとして非公式情報系アカウントを利用するファンが多くを占めます。
公演内容発表、ジェンヌの退団など人事発表などの重要な情報は非公式SNSで第一報→公式サイトで改めて確認という二段階の経緯がディープなファンの常識となっています。
↑こちらだけにとどまらず非公式情報系のアカウントは宝塚歌劇というジャンルには数多く存在しますが、
これにより日曜、三連休の真ん中、夕方という比較的自宅のテレビの前にいたというひとが多かったこともあり一気に「宝塚 相撲」関連情報は拡散されました。
発見→発掘
情報が行き渡ると、次は取組の際に見え隠れするジェンヌさんたちの挙動が話題になります。
この後も中継を観ている人たちの感想ツイートが流れつつ18時に相撲中継は予定通り終了。
最後の取り組みまで雪組生はいたようです。
休演日は劇場で観劇する生徒はファンの目撃情報のツイートが多く観られますが、
テレビでリアルタイムに、今回のように思いがけず情報共有するというのはあまりないこと。
ネット上で瞬時に情報が伝わることにはやはり功罪がありますが、twitterの速報性と共有性はやはり他メディアより群を抜いていると実感したケースでした。